看護師の転職は、他の職種と少し事情が異なります。一般企業や役所では1年を通してスジュールが立てやすいため、忙しい時期がおおむね決まっています。
しかし、医療機関は人手不足も重なり、常に多忙を極めています。
そのため、看護師の転職には「今の仕事をスムーズに辞められるのだろうか」という不安が付きまといます。
看護師が転職を考えた時に、どのくらい前から準備を始め、どのような事に気を付ければいいのでしょうか?
今回は、看護師の転職にかかる期間と、転職を成功させるためのポイントについて説明します。
この記事の内容
看護師の転職期間は約1ヶ月|スケジュールを決めて逆算した動きが大事
転職活動の目的が明確になったら、具体的なスケジュールを立てます。
看護師の転職は、内定するまでにかかる期間が1カ月前後と言われています。
他の一般企業では、書類選考の後に幾度かの面接があることが多いため、転職活動期間は長くなります。
看護師の転職の場合、面接は1度だけで済むことが多いので、短期間で内定を取る事ができるのです。
まずは、「◯月から働きたい」という具体的な時期を決め、その時期から逆算する方法がおすすめです。転職活動のためのスケジュールは、賞与の支払われる時期や、求人数の多い時期などを考慮して決めて行きます。
看護師が行う転職活動の流れと転職準備
ここからは、看護師の転職の流れと、転職までにかかる期間について説明していきます。
看護師の転職活動で最も重要なのは、スケジュール立てなどの事前準備です。
新しい仕事はできる限り短期間で探して、現在の職場は円滑に退職することが理想です。
そして、賞与をもらって金銭的なゆとりを確保した上で、求人が多い時期に転職活動をするのがベストです。
転職理由を明確に
転職活動を行うにあたって一番初めにするべきことは、転職したい理由を明確にすることです。
仕事を辞めたいと考える時は、「体力的につらい」「人間関係が良くない」など、感情的な理由が基になることが多いでしょう。
ただ、このような理由だけで転職活動を始めることはおすすめしません。
体力的につらいのであれば「勤務時間を少なくしたい」、人間関係に悩んでいるのならば「悩んだ時に相談できる部署がある」など、要望をはっきりさせることが理想の転職先を見つけるための近道です。
仕事内容の変化を望む場合は、キャリアアップをしたいのか、専門分野のスペシャリストになりたいのか、自分の希望をはっきりさせる所から始めましょう。
情報を集める
転職についての情報収集をする際に最も重要な事は、自分が優先したいと思うポイントを明確にすることです。
全ての項目が希望通りになることはあり得ません。しかし、妥協できない項目が給与なのか、それとも職場環境なのか、優先したいポイントを絞り込むことは必要です。
さらに、希望の職場を実際に訪れて、そこで働いている人たちを観察したり、その環境に身を置いて、肌で感じ取ってみたりすることによって、その職場が自分に合うか合わないかを見極めることも大切です。
今の仕事をこなしながら転職活動をするのは容易ではありませんが、良い転職をするためには時間を作って能動的に動くことも必要です。
転職サイト・エージェントへの登録と応募
希望の職場が決まったら、応募のプロセスに移ります。自分のスキル・資格・キャリアを改めて確認しましょう。そして、自分に最適な転職の方法を見つけます。
最近では、転職エージェントを活用するケースが増えてきています。転職エージェントには専門のコンシェルジュが在籍し、ヒアリングで適正を見極めてもらい、仕事を探してもらうことができます。
その他には、ハローワークやナースセンターで求人を探す、先輩や元同僚から紹介してもらう、という方法もあります。
履歴書・職務経歴書の作成
次に、履歴書や職務経歴書の作成をしましょう。転職エージェントに依頼をすると、仕事を探してくれるだけではなく、応募書類の添削や面接対策なども行ってもらえます。
面接
自分で一から職場を探して、履歴書や職務経歴書などを準備して面接に臨むこともできますが、看護師の転職は短期集中で結果を出すことが大切です。そのためには、転職エージェントやハローワークなど、求人のプロの力を借りることも必要です。
転職先決定
面接を終えて内定通知が届いたら、雇用条件を確認して新しい勤務先を決めます。そして、現在の職場で退職に関連する手続きなどを行います。
退職日はそれぞれの職場の就業規則に沿って決定し、自分の仕事を次の担当者に引き継ぎます。
辞める段階になってからもめ事が起きないようにするために、退職の意思はなるべく早めに現在の職場に伝え、退職までの段取りを決めておきましょう。
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評価: 5.0初めての転職だったため、一人ではなかなか良い求人を見つけることができませんでしたが、『マイナビ看護師』さんが私の条件に合う求人を沢山紹介して下さり、希望通りの病院へ就職することができました。キャリアアドバイザーの方のアドバイスや対応が早く適切で、内定を頂けるよう共に頑張って下さり、とても心強く助けられました。私のように転職活動に慣れていない方に是非使ってほしい転職サイトです。
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看護師の仕事の現状
初めに、看護師が置かれている現在の仕事の状況を、現役看護師のリアルな声を基に紹介します。
医療機関は非常に忙しい職場です。そのため、体力的・精神的苦痛から、大勢の退職者が出ます。
退職者が多数出ることによって慢性的な人手不足に陥り、現場に残った看護師の負担がさらに増えるという悪循環に陥っています。
それでも、現役看護師は、人の命がかかっている仕事への責任感から限界が来るまで頑張ってしまいます。
このような状況で働いている看護師たちが、より環境の良い職場を求めて転職を考えてしまうのも無理はないでしょう。
職場環境に不満
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医療機関は人手不足で悩んでいます。にも関わらず、現場で頑張っている看護師は「あまり職場から大事にされていない」と感じているようです。これでは、人手不足の悪循環が止まりません。
「辞める」「辞めない」の狭間でいつも揺れる
よし!がんばろう!→やっぱり無理w→よし、がんばるか…!→いや、頑張れない…→がんば…れる…わけがない。辞めるか。#看護師 #転職 #悩む
— 転職に悩む看護師のつぶやき (@nurse_Trouble) July 11, 2019
看護師はハードな仕事である半面、患者さんの命を救う、非常にやりがいのある仕事でもあります。そのため、「辞めたい」「でもやっぱり続けよう」という考えが常に頭の中をグルグルと回っています。
パワハラがひどい
他の職場も経験して看護の職場も経験してるけど看護師はパワハラ半端じゃない
— 看護師辞めたいあるある (@kangoshiyametai) July 12, 2019
看護師は年功序列の風潮が強いようで、「上からの指示には逆らえない」と感じている人が多いのです。
特に、新人看護師は先輩や上司からの圧力に強いストレスを感じています。
転職を成功させるためにはどうしたらいいのか?
看護師の転職でよくある失敗例には、次のようなものがあります。
- 同期の看護師が転職をした影響で、「なんとなく転職したい」と思い、下調べをしないで決めてしまった
- 下見に行ってみた病院が、現代的でステキな雰囲気だったので、良い所のように見えてしまった
- 給与の詳細をあまり確認しておらず、思ったほど収入が入らない
転職を失敗しないために一番大切なことは、転職活動を初める時に確認した自分の希望を軸にしてブレない気持ちを持つことです。
様々な情報に触れていると、だんだん自分が転職を希望した理由が分からなくなってきます。
そんな時こそ、自分が新しい職場に最も望むことを思い出してください。
そして、勤務条件や給与、実際にその職場で働いている人の声など、入念に情報収集をすることも必要です。
まとめ
今回は、看護師の転職にかかる期間と、転職を成功させるためのポイントについて説明しました。
看護師の仕事は勤務時間も長く激務です。人の命がかかっているため、重い責任ものしかかってきます。
しかし、看護師は常に需要が多く、1度資格を取ってしまえば長く続けることができる安定した職業でもあります。多くの求人があるという状況をプラスに考え、あまり一つの職場に固執し過ぎないことが大切です。
もちろん、全ての希望が叶う訳ではありません。新しい環境への不安がよぎることもあるでしょう。
それでも、これだと思う条件がそろったら、少しだけ勇気を持って行動してください。一歩を踏み出すことが、不満のある現在の状態から抜け出すためには必要だからです。