転職を考えている看護師にとって、何年目の時期に転職するのが最も良いベストタイミングなのか、悩む方も多いのではないでしょうか。
「いまの病院を辞めて転職したい!」という気持ちを抱えたまま仕事をしている方にとって、転職時期を見定めるのは非常に大きな意味があります。
「ナースフル」が実施したアンケート調査によると、20代でも約半数の47%が転職活動をしていたというデータがあり、特に、25歳から34歳までに転職活動をしている層が多くなっています。
参考:ナースフル
転職をする時期を間違えると、転職自体がうまくいかなかったり、転職先で苦労したりすることになりかねません。
そこで本記事では、看護師は何年目に転職するのがよい時期なのか、経験年数ごとの転職事情と、転職の成功率を上げるために必要なことを解説しますので、ぜひ参考にしてください。


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この記事の内容
看護師の勤続年数と転職の実態
まずは、看護師さんの転職事情についてご紹介します。
看護師1年目でも転職したい・辞めたいという方は多い
【昨日知った看護師1年目の本音】
・仕事辞めたい
・同期全員泣いた
・仕事辞めたい
・看護師は白衣の天使なんかじゃない
・謎の1時間前出勤・3時間後退勤
・私たちも辛かったの、そのうち慣れるよというクソみたいな先輩の慰め
・仕事辞めたい
・どんな患者より先に看護師が死にそう
・仕事辞めたい— なかじ (@nakaji_po) May 29, 2019
てかまじで思うけど経験年数10年越えのやつと1年目が同じ技量なわけなくない?なのに今日は帰れない〜とかあたりまえだろ、そんなに嫌なら師長に早く帰りたいので1年目とペアにしないでくださいって言えや。言えねえなら休憩室で1年目に聞こえるように愚痴るな、カス
— ナナシ@看護師1年目 (@yulv_) May 27, 2019
辞めたいって言いに行ったら、「看護師ってゆー職業なめすぎ。まだ2ヶ月で何を言ってるの?」って笑われた。
もう無理。— ちの。看護師1年目。 (@qge12I3AM9ZxtNc) May 29, 2019
看護師歴が浅い、1年目の方でも看護師業務というハードワークや経験年数の長い人と比べられて嫌な思いをされている方は多いようです。
日本看護協会が実施している「病院看護実態調査(2017年)」によると、正規雇用看護職員離職率は10.9%、新卒看護職員離職率 7.6%という結果が出ています。
同じく日本看護師協会が公表しているデータによると、2016年度の看護師数は1,210,665人ということですから、新卒の看護師は毎年約92,000人も退職していることになります。
【関連記事】
新人だけど看護師を辞めたい方へ|辞めたい理由と看護師を辞めるか続けるかの判断基準
看護師の平均勤続年数は5年未満が約40%|5年以内に転職する看護師が多い
日本医療労働組合連合会が公表しているデータによれば、看護師の勤続年数は1年未満が9.3%、3年未満が15.9%、5年未満が12.7%で、全体の約40%に登っています。
看護師の転職する主な理由は?
こちらも「ナースフル」のアンケート結果がありましたので、ご紹介させていただくと、最も多かった回答は「給与アップ:48.4%」という結果に。その次に
- 「スキルアップしたい:25.5%」
- 「自宅からより近い場所で働きたい:25.5%」
- 「他の仕事(看護関連)を経験したい: 19.6%」
スキルアップしたい | 25.5% | 子育てが一段落した | 2.7% |
他の仕事(看護関連)を経験したい | 19.6% | 追加の収入が必要になった | 12% |
給与アップしたい | 48.4% | 都心に出て働きたい | 2.7% |
キャリアアップしたい | 13.6% | 地元に帰りたい | 7.1% |
自宅からより近い場所で働きたい | 25.5% | 勤務時間・勤務形態が希望に合わない | 3.8% |
通勤がより便利な場所で働きたい | 17.9% | 引越し、家族の転勤 | 1.1% |
結婚を控えている | 4.9% | その他 | 12% |
と続いています。ちなみに年代別だと下記のような結果になっています。
参考:ナースフル|スキルアップ?それともお給料?看護師さんの転職理由が知りたい!
【関連記事】
看護師の転職は何年目が良いの?ベスト時期を徹底解説
看護師に限らず、新卒で入社した場合は3年ぐらい同じ職場・会社で働いた方が良いというのが一般的ですが、看護師さんにもそれは当てはまるのでしょうか?
「看護師の転職を成功させるためには何月に転職するか」は大切ですが「何年目で転職するか 」も大切です。ここからは看護師の経験年数によってどのように違いが出て、どのようなアピールをしたらいいのか具体的に見ていきましょう。
看護師1年未満の転職はおすすめしない【状況によっては転職しよう】
「同じ職場で3年働いて初めて一人前」と考えられる傾向は看護師業界でもあります。
そのため、1年未満の経験で転職するのは、基本的にはあまりよいタイミングとは言えないでしょう。
僕は実習の成績ギリギリ。
国家試験の模試もダメで補習組。
本番の試験で回答の途中で寝るという暴挙。
でも、僕は今ここまで来ています!学生さん、看護師1年目の方
「今」が辛いかもしれない。「今」から逃げたいかもしれない。
だから、たまには逃げてもいい。
戻って続ければ成長がついてくる。— りょうパパ@10月1日新天地へ (@ryo_papa1983) May 30, 2019
看護師は人手不足の業界ですし、一回看護師資格を取ってしまえば、再就職にこまることはあまりないのですが、早期退職はスキルや経験も薄く、積極的に採用したい病院は少ないのが現状です。
辛いことも多いと思いますが、今後のキャリアのためにもできれば続けて頂くのが良いかと思います。
1年目の看護師でも転職をおすすめする場合
- 「職場環境が悪くて体調を崩してしまった」
- 「今の職場ではスキルアップできない」
- 「職場の同僚、先輩看護師からいじめをうけている」
などの理由があれば、1年未満でも転職するのは致し方ないでしょう。
辞めたいって言いに行ったら、「看護師ってゆー職業なめすぎ。まだ2ヶ月で何を言ってるの?」って笑われた。
もう無理。— ちの。看護師1年目。 (@qge12I3AM9ZxtNc) May 29, 2019
もし1年未満で転職するのであれば、4月に転職しましょう。4月であれば新卒の看護師と同じように研修を受けられるからです。
2年目・3年目の看護師は働き盛り|転職に良い時期ではあるがチャンスを逃すことも
看護師として2年目、3年目となると、新人研修などを任されるようになったり、できる業務の幅も増え、ようやく楽しくなってくる時期ではないでしょうか。ただ、経験する年数が長くなればなるほど、仕事量も増えていきますので、体調管理には気をつけるべきタイミングでしょう。
そのため、業務量に比べて給与に不満を持つ方が多くなったり、責任ある立場になることでプレッシャーを感じる方も多いようです。
明日はレアな処置につくことに
もう3年目なんだし
というプレッシャーを感じ
事前学習に臨み
明日を迎えたいと思います
今から
不安と緊張で胸いっぱい何が言いたいかといいますと
看護師は
卒業しても
事前学習はするのですがんばります
— なんちゃってサーファーナース (@dIbL35yFxs9oYUt) May 30, 2019
看護師3年目で給料手取り16万です。(夜勤手当なし。)
残業も月10時間くらいしているはずなのに、5時間しか残業をつけてもらえておらず、生活費と家賃と貯金で給料が無くなりますww
引用元:Yahoo!知恵袋
看護師辞めたいです。3年目です。
理由は、人の世話が好きじゃないことにきずいた、看護に興味がない です。
看護師になったのは、地元に仕事が全く無いからです。
実際、地元企業の就職は生活がとても苦しいです。(一人暮らしとか不可能)
先輩に相談したら、
「別に仕事に意味は必要ないんじゃない?生活のために嫌でも仕事している人がほとんどでしょ?」
「世話が好きじゃない、興味がないのは性格だから仕方ないけど
態度に出さず、仕事しているからそれでいいんじゃないの?」
そうかなと思う反面、丸く言い包まられた感じもします。
引用元:Yahoo!知恵袋
看護師3年目で転職するのは逃すチャンスも多い
業務が増えて忙しい反面、新人看護師たちを教育するという大きなチャンスを逃してしまったり、仕事が認められて役職などがつき、給与の大幅アップのタイミングでもあります。
ただし、2年以上看護師経験を積んでいると、自分が理想とする看護像が明確になってくるタイミングでもあります。
もし今の職場では自分の理想とするキャリアを実現しにくいと感じるのであれば、よりよい職場を求めて転職をすることはありですね。
その場合は、面接で理想の看護像をしっかりと伝えることと同時に、基本的な知識や技術、経験は持っていることをアピールしましょう。
【関連記事】
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看護師2年目で転職はリスクが大きい?転職が難しい理由と転職成功の為にできること
看護師4年目〜5年目の転職はベストタイミング|引く手数多で選択肢も豊富
看護師歴5年目ぐらいはもっとも転職に向いている時期と言えます。看護師としての基本的なスキルはもちろん、濃厚な経験を積んできているはずですので、プリセプター経験もあり、新人看護師の指導を安心して任せても良い年代と言えます。
また、理想とする看護師像がはっきりとしているため、転職先選びでもミスが起きにくいのです。求人募集をしている病院も即戦力として是非とも来てほしいと思ってくれるでしょう。
転職で看護主任のポジションも狙える
最終的に看護師長を目指す場合でも、いきなり抜擢されることはありませんから、通常は看護主任を経験してからになりますが、病院によっては看護主任のポジションを採用したいと思っている病院もあります。
中途採用の看護師の平均年収
非管理職の給与総月額と基本給月額を年齢別にみると、20~24 歳(平均年齢23.2歳)の賃金を100%として、給与総月額では45~49 歳(同46.9歳)までの増加率は132%、基本給月額では50~54歳(同51.8歳)までの増加率は145%である。
中途採用時に経験年数は高評価
日本看護協会の調査結果によると、看護師の経験年数をすべて評価する施設46.0%、一部評価する施設48.6%あり、実に94.6%と経験年数はかなり高いウェイトで見ていることになります。
参考:2012年病院勤務の看護職の賃金に関する調査 日本看護協会
実際のスキルの高さは評価されにくいのが現状
一方で、『経験年数』は評価するものの、採用後に『看護師を再評価』することはあまりしておらず、経験年数と実際のスキル面を天秤にかけていないため、どんなにスキルが高くても賃金面で不利になる可能性が高いことが推測されます。
もし転職して給与UPを第一に考えるのであれば、『自分は何が出来て』『他者と比べた場合どれほど高いレベルで仕事ができるのか』はしっかりと伝える必要がありそうです。
転職先がしっかり評価する体制を築いているのか、人間関係などは良好かどうかが気になる場合は、看護師専門の転職サイトを活用しながら、実際の病院・医療機関の内情について相談し、慎重に転職先を検討することが大切です。
看護師の失敗しない転職にする為にやるべきこと
誰だって失敗は嫌なものですから、この項目では『転職に失敗しない為にできること』をご紹介します。
自己分析は必ず行う
転職先へ求める条件が定まったら、今度は自身について性格、看護師としてのキャリアを分析していきましょう。
看護師として、
- どのような点において長けているのか
- またはどのような仕事が向いているのか
技術的な面だけでなく性格的な面からも明らかにすることができるからです。
転職サイトなどで利用できる自己分析シートを利用するのもありですが、紹介会社へ登録している看護師の方は、エージェントが自己分析を行ってくれます。
志望動機・自己PRはちゃんと練る
応募先によって志望動機、自己PRは異なりますが、ベースとなる内容は共通しているはずです。
志望動機と自己PRの内容がしっかりしていれば、履歴書の作成や面接における負担が減るので履歴書を作成する前にベースとなる内容を作成しましょう。
志望動機
まず志望動機には必ず転職活動を始めた理由に関する記載は必須です。
多くの場合、前職を退職するに至って理由は後ろ向きなものが多いと思いますが、ネガティブな要因は好まれません。
そのため看護師としてのキャリアの向上、家庭と仕事を両立させたいなどポジティブな内容を記載するようにしてください。
そして転職理由と自身の看護師としての価値観が、応募先の病院の方針と理念と繋がるような志望動機に仕上げるようにしましょう。
自己PR
自己PRに関しては、病院側が求めているニーズを踏まえた上で、看護師としてのスキルと経験をPRするようにしましょう。好まれるPR内容としては、
- 過去に経験済みの診療科
- 総合病院における実務経験
- 夜勤勤務可能
などがあげられます。
看護師専門の転職サイトをいくつか併用する
自身の条件に合った求人案件を探すためには看護師の転職に特化した媒体を利用しましょう。良い求人案件を少しでも多く見つけるためにも、なるべく複数の求人媒体を利用するようにしましょう。
注意点としては、沢山の求人案件に目を通している内に、自分が何のために転職活動を始めたのか、本質の部分を忘れないようにすることです。
リストアップした転職先へ求めた条件と、企業側のニーズ、自身の性格、看護師としての能力を元に、応募する求人案件を絞っていきましょう。
看護師が希望の条件で転職するのにおすすめの転職サイト・エージェント
看護師の転職サイト・転職エージェントの中でも、特におすすめしたいサイト・エージェントをご紹介します。
転職サイトやエージェントは公開・非公開含め数多くの求人案件を保有していますが、各求人の掲載期間は4週間~12週間ほどが一般的で、チェックする時期によって内容もバラバラです。
そのため、転職サイトをチェックする際は、一定期間チェックしておくことをおすすめします。また転職エージェントは黙っていても案件は定期的に送られてきますし、『こういった内容の求人はないか?』という相談も大歓迎ですから、
- いま仕事が忙しいから求人を探す手間が惜しい
- 病院の内情がわからないので教えて欲しい
- 給与交渉なども含めてお願いしたい など
こういった希望があれば、転職エージェントを活用されるのが良いでしょう。
看護のお仕事は、月間登録者数20万人以上を誇る、国内でも有数の看護師転職サイトです。 アドバイザーによる手厚いサポートに定評がある。
・手厚いサポートを受けて転職活動を行いたい方
総合評価 | 5.0 |
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口コミ平均評価 | 4.5 |
編集部評価 | 5.0 |
対応エリア | 全国 |
公開求人数 | 110,000件以上 |

評価: 5.0年齢が上がると体力的にも新しい環境が大変そうなので、今のうちに理想の環境を整えたいって思って転職を考えました。『看護のお仕事』は対応が早かったし、細かい質問もちゃんと病院側に失礼なく聞いてもらえたので、忙しい中でも転職がスムーズにできたと思います。今は夜勤も入っていますが、もし結婚・出産をしたらそれに合わせた勤務に変更もできるらしいのでずっと長く働けそうです。
- 『看護のお仕事』の口コミと評判
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子育て中のママに優しい30代/女性
評価: 4.5シングルマザーになって1年。子供の将来のことを考えるともう少し稼ぎたい。そこで、院内託児所があり、待遇の良い病院を探して『看護のお仕事』に登録しました。キャリアアドバイザーの方は、自分が求めていた情報よりもっと詳しく、子育て中の看護師さんの人数や、急なお休みへの理解などの子育て環境を教えてくれました。給与は前より少し上がる程度ですが、育児補助と家族手当など合わせると安心できる額になり、非常に満足しています。ありがとうございました。
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総合評価 | 4.5 |
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口コミ平均評価 | 4.0 |
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評価: 5.0初めての転職だったため、一人ではなかなか良い求人を見つけることができませんでしたが、『マイナビ看護師』さんが私の条件に合う求人を沢山紹介して下さり、希望通りの病院へ就職することができました。キャリアアドバイザーの方のアドバイスや対応が早く適切で、内定を頂けるよう共に頑張って下さり、とても心強く助けられました。私のように転職活動に慣れていない方に是非使ってほしい転職サイトです。
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評価: 4.5求人の質量共に十分だと思います。またカウンセラーの対応も迅速です。看護業界について熟知していて、『マイナビ看護師』の方はこちらの希望に沿った求人を紹介してくれます。またヒアリングにかなりの時間をかけて、重要な点はきちんと確認する念の入れようです。離職率を下げようという試みを随所に感じます。
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評価: 5.0実は私自身は「ナース人材バンク」という求人サイトで紹介してもらい、個人病院から大手の総合病院へ結果として転職、再就職できました。其の際に専門の女性エージェントには大変お世話になりましたが、世間のことが余り判らなかった私に対して、親身に業界のことなどを教えてくれましたし、転職条件も良いのもにしますので安心してください!と、励ましてもらいました。
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