准看護師とは

准看護師とは|正看護師との違いと准看護師になる為に知っておきたいこととは?

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看護師には准看護師と正看護師2つの資格があり、同じ看護師であっても試験内容と資格のとりかたや働き方、給料は異なります。

ここでは 、准看護師になる為にはどんなことが必要かご紹介します。

 

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准看護師と正看護師との違いとは?

まず准看護師とどういった資格なのでしょうか。この資格は1951年、戦後の混乱期で看護師が不足していた時に誕生したものです。

看護師をどんどん現場へ出さなくていけない為高校、大学まで行かなくても中学を卒業後に専門の教育を受け試験に合格すれば働くことが出来ます。

准看護師の仕事内容の違いは?

准看護師と正看護師の仕事内容はさほど大きな違いが無いのが現状です。本来であれば、准看護師はアシスタントナース、またはプラクティカルナースと言い、「医師または看護師の指示のもとに看護を行わなくてはならない」となっています。

何故かというと、免許の種類が異なる(免許を交付する人が違う)更に教育を受ける年数が違うということから考えられます。

資格の違い|正看護師は国家資格

まず資格ですが准看護師は都道府県知事から免許が交付されます。

正看護師は厚生労働大臣、国からの交付になりますので国家資格となります。

正看護師の資格のとりかたは様々ありますが、最短でも3年または5年かかります

2年で資格がとれる准看護師よりも教育内容や実習内容も異なり、時間も圧倒的に正看護師の方が多いです。

実習の違い|准看護師は基礎レベル

特に実習では准看護師は基礎、正看護師は応用となりレベルの違いも明らかです。

国家試験も必ず正解しなくてはならない問題が出るほど難しいものとなっています。

こういった明らかな違いがあるにも関わらずいざ現場にでてしまうと忙しさや職員不足などで看護師と同じように働かなければいけない現状があります。

私が勤務していた病院でも正看護師と全く同じように看護業務をしていましたが現場に出てしまえば同じ看護師のように見えても、いざ患者を目の前にすると知識量の違いを実感することが多かったです。

准看護師ってどのくらいいるの?

2016年現在看護師の総数は約155万人いてその中で120万人もの正看護師がいます。

准看護師は約34万人で、10年前には40万人程がいましたが、年々減少しているのに対して正看護師は年々増加傾向にあります。

正看護師の推移

参考:日本看護協会

 

准看護師の推移

参考:日本看護協会

更に勤務先にも違いが見られていて、正看護師の勤務先は病院が85万人と圧倒的に多く、准看護師も病院勤務が13万人と、多いもの同じくらいの割合で診療所での勤務が多くなっています。

その他居宅サービス、介護老人保健施設などに振り分けられ大きな差はありません。

その他訪問看護については正看護師の募集が多く見られるため4万人いるのに対し准看護師は4千人と10分の1の人数に留まっています。

専門的な知識が求められたり、キャリアアップしやすい正看護師に対し、准看護師は基礎が大事であったり突発的な事態に対応出来るよう、これまでの経験やスキルを活かせる所へ就職や転職する傾向にあると言えます。

准看護師が無くなると言われている理由

最初に述べたように准看護師は戦後の看護師不足を補うために作られたものです。

現代では進学率も増え正看護師の資格をとる人が殆どです。それでも既に准看護師として働いている人がまだ30万人以上いる中で、何故無くそうとしているのかの明確な理由は知識の差があること、統一して看護師全体の質を上げる為とされています。

しかし、無くすことが決まったわけではなく、それでも准看護師という資格を必要としている人が今でも大勢います。

 

准看護師制度はカリキュラムも改正され充実が図られているにもかかわらず、なぜ未だに養成停止運動が続けられ、熱意と向上心をもって働く准看護師や准看護師を目指す人を傷つけるのか理解に苦しみます。

国民の健康を守るために必要な医師や看護職員の養成は、本来国が責任を持つべきです。しかし、国の取り組みは不十分で、戦後地域医療に様々な支障が生じてきたため、各地の医師会が看護師・准看護師養成所を設置して養成に取り組み、地域医療を守ってきたのです。准看護師がこれまで果たしてきた功績は、誰にも否定できるものではありません。

引用元:日本医師会

准看護師の資格はなくならない4つの理由

  1. 短い期間で安く学校へ入学して学ぶことが出来るということ
  2. 社会人からでもとりやすい資格である
  3. 准看護師として働いてからでも正看護師の資格に挑戦できる
  4. 病院側が正看護師よりも低い賃金で雇うことが出来る
短い期間で安く学校へ入学して学ぶことが出来る

准看護師は2年でとれる資格であり、正看護師の学校へ行くよりも比較的入りやすくなっています。早く資格をとって働きたい人には良い条件です。

社会人からでもとりやすい資格

准看護師を目指す人は様々で高校を卒業すぐ目指す人もいれば病院でヘルパーをしながら学校へ通う人、医療とは全く関係ない職業についていた人やシングルマザーになって家庭を支えたい人などがいます。

私が通っていた准看護師専門学校では高卒約6割社会人は4割ほどでした。

准看護師として働いてからでも正看護師の資格に挑戦できる

准看護師から正看護師を目指すことが出来ます。しばらく現場で経験を積んでからでも准看護師になってすぐ正看護師の学校へ行くことも可能ですし、通信で正看護師を目指す人も少なくありません。

病院側が正看護師よりも低い賃金で雇うことが出来る

こちらは准看護師側からすればデメリットになってしまいますが、持っている資格の違いから正看護師よりも低い時給や給料で雇われることになります。

雇う側からすれば安い給料で正看護師と同じように勤務出来るわけですから、これも准看護師がなくならない大きな理由の1つと言えるのではないでしょうか。

准看護師の給料は?看護師と比べて低い?高い?

准看護師の給料は正看護師と比べるとやはり低いです。これは教育年数や資格の種類の違いによるものですので変わることはありません。

例として時給1600円で正看護師の募集があるとすると、准看護師は1300円位になります。あくまで例なので病院によって個人差はありますが数百円の違いは必ずあります。

これが月給になると、正看護師で33万~29万円もらえるところ准看護師では28万~26万円程となり約3万円から5万円の差が生じることになります。

准看護師である以上、給料は正看護師よりも低いままとなります。

 

看護師はどんな人におすすめの職業?

看護はたった1人では出来ない職業です。

患者、スタッフ共にきちんとコミュニケーションをちることが出来る人が大前提にあります。

  1. 人と話すことが好きで関心をもって接し傾聴出来る
  2. 何気ない会話の中で情報を引き出し、その情報を整理して説明が出来る
  3. これから行うことに対してある程度先読みが出来、それを円滑に行うことが出来る 
  4. 周りをよく見ることが出来る
  5. 気持ちの切り替えが出来る

看護はチームで動きます。

情報を共有し責任感が強くどんな時でも円滑に出来るよう常に協力しあえる人におすすめです。

 

准看護師になるには?

准看護師になるには2つの方法があります。

  1. 准看護師学校(養成所)で2年間通う
  2. 高等学校衛生看護科で3年又は定時制4年間通う

准看護師学校(養成所)で2年間通う

午後から夕方までの時間に通う学校です。午前中に仕事が終わった後にも通うことが出来るので病院に所属する看護学生や社会人におすすめとなっていいます。1年目は看護技術、疾患などをしっかり学び2年から実習生となります。

高等学校衛生看護科で3年又は定時制4年間通う

高校の普通科目に加えて「衛星看護」の専門科目の単位をとることができ、卒業時に准看護師試験を受ける資格を得ることができます。

准看護師試験を受験

毎年試験は2月ごろに各県で大学などの場所を借りて行われます。

合格は約1カ月後に発表、各県本庁または都庁にて掲示され、合格証書が郵送されることになっています。

免許申請手続き

試験に合格したら自分が住んでいる県の保健所に申請をしに行きます。

持ち物は、免許申請書 医師からの健康診断書(1カ月以内)戸籍謄本又は本籍記載の住民票 合格証書 手数料などがあります。

場所により異なりますので所在地の県のサイトにアクセスすることをおすすめします。

免許証が発行され自分のもとに届くまでは数カ月かかります。

 

准看護師から正看護師になる方法

条件は?

  • 准看護師の資格をもっていること
  • 中学校を卒業している場合実務経験が3年以上

が、必要となります

通学制か通信制の養成所に通う

全日制2年間定時制は3年間通うことになります。(3年目は1日実習期間になります)

通信制養成所は主に教材で2年間学習することになります。

通学制と通信制どちらがおすすめ?

通学制は決まった時間に登校し大勢の生徒と1日ずっと学習をすることになります。

定時制では仕事の後に通学し学校が終わった後も仕事に行かなくてはならないこともありとても忙しくなります。

ただ、分からない事があればすぐに聞くことが出来る、情報の共有も可能な点はメリットです。

相談することによって不安も軽減され次の勉強に繋げていくことが出来ます。

通信制は実務経験が7年あれば挑戦することが出来て自分のペースで学習するメリットがあります。

しかし、そのぶん分からない事や不安なことなど相談する相手がいないことはデメリットに挙げられると言えます。

しかし、長い実務経験から更に学習し乗り越えていける可能性は十分にあります

看護師の資格をとるためにはいろいろな方法があります。自分のライフスタイルに合ったやりかたを見つければ資格もとりやすくなるのではないでしょうか。

 

まとめ

以上が准看護師になるために知っておきたいことになります。

今後もなくてはならない看護師という資格は年々取得しやすくなっているように思いますし、まだまだ必要とされる資格だと思っています。

ゼロコ
ゼロコさん

この記事を書いている私も准看護師の資格のみを持っていますが、同じ年齢でも正看護師のスタッフや、20年以上准看護師として勤務しているベテランのスタッフもいて様々でした。

資格をとった時の同期は全員が年上で、私は20才でしたが他は30代元自衛官の男性。

もう一人は20代後半の元接客業の男性、そしてフリーターだった20代前半の女性です。

全員准看護師として勤務した後更なるスキルアップを目指して日々奮闘しています。

こういった姿を見ていると准看護師という職業は新しいことに挑戦したい人の後押しを手伝えているのではないかと思います。

准看護師から正看護師になれば、認定看護師や管理職助産師などにもなれる道が開けますし、海外で活躍することも出来ます。

もちろん、准看護師のまま経験を積んでスキルアップを目指すことも重要な役割ですし、地域の病院や施設に十分貢献していると思います。

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