- 「今よりもっと給与が高いところに転職したい」
- 「夜勤がないところにいきたい」など
さまざまな理由で転職を希望する看護師は少なくありません。しかし、勤務をしながら転職活動をするには想像以上の労力が必要です。
ここではわたしの実体験を元に、転職を考えたきっかけ、看護師転職の方法、転職サイトの利用について、転職時の成功・失敗体験、転職をしてどうだったかについて紹介します。
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- あなたの性別は?
看護師として一番最初に働いていた病院でのこと
わたしが看護師として一番最初に働いていたのは「大学病院」です。看護大学の同級生もほとんど大学病院へ就職しています。
学生時代の就職相談でも「まずは急性期、大学病院に就職しましょう」とアドバイスを受けていたので就職活動も大学病院に絞って行っていました。
どのような仕事をしていた?
大学病院に入職後、第一希望であった小児科に配属されました。小児科は患者さんが子どもの診療科です。一般的な小児内科・外科だけでなく、消化器内科・外科、呼吸器内科・外科、脳神経外科、循環器内科、心臓血管外科、整形外科、形成外科、泌尿器科、精神科などさまざまな診療科の子どもを対象とする入院病棟です。
幅広い疾患の勉強や、診療科ごとの調整に大変さを感じたこともありましたが、子どもの成長・発達する姿に元気をもらっていました。
仕事内容は、バイタルサイン測定や投薬、検査や処置の介助、食事や排泄介助、環境整備や記録など、大人の診療科と同様に「医師の診療の補助、日常生活の援助」を行います。
小児科特有の仕事内容としては、ご両親や同胞のフォローや年齢に応じた説明や配慮(プレパレーション)がありました。
対「患者さん」の仕事以外では、係や委員会活動を行ったり、プリセプターとして新人教育を担っていました。
転職を考え始めたキッカケは?
一通りの業務ができるようになった看護師5年目の時に、今後の働き方をどうするか考えるようになりました。大学病院は最先端の医療が提供される場であり、継続して働けば日々新しいことを学ぶことができます。
このまま大学病院で働いて小児看護を極めてみようかとも思いましたが、夜勤勤務が身体的につらくなったこともあり、大学病院以外の職場で新しいことに挑戦したいと考えました。
また世間から見て「看護師=病院勤務」という強いイメージを脱して病院以外で働き、その様子を発信することへの興味もわきました。
転職活動はどうやって進めたのか?
大学病院で働きながらどうやって転職活動を行ったのかについて紹介します。
まず何から始めた?
まずは転職サイトの登録を行いました。1社だけだと求人が偏るかもしれないと考え、2社の転職サイトに登録しました。また、ブログやTwitterを参考に看護師が病院以外で働く方法や日勤のみで働く方法について調べました。
転職では何にこだわりましたか?
転職希望条件の優先順位をしっかりと決め、譲れない条件を設定して求人を探すことにこだわりました。わたしの譲れない条件は「日勤のみ、残業がないところ」でした。
大学病院で働いていた時は勤務後に疲れてそのまま寝てしまうことが多かったので、仕事以外の時間を有意義に過ごせるよう、ワーク・ライフ・バランスを第一に考えようと思いました。
転職先はどうやって見つけた?
転職サイトへ希望条件を提示すると、該当する求人が何件かLINEで送られてきます。その中から、より自分の希望条件と合う求人を選び、面接を受けました。
転職サイトから送られる求人は働く場所も勤務内容も勤務時間もさまざまであり、看護師の働く場はたくさんあるということを知りました。
わたしは保育園の看護師に転職をしたのですが、保育園で働くという選択は転職サイトから送られた求人を参考にして決めました。
実際に使った転職サイトの教えてください!
実際に使用した転職サイトを紹介します。
マイナビ看護師(https://kango.mynavi.jp/)
人材大手のマイナビが運営する看護師専門の支援サイトです。転職コンサルタントと対面で相談ができます。希望条件にあった求人が見つかったときは対面で話を聞くこともありましたが、予定が合わないときや面接日程の調整などの連絡はLINEで行っていました。
わたしは行いませんでしたが、対面で面接練習を行うこともできます。登録時にもらった転職サポートブックは、退職から転職までの手順がわかりやすく書かれており参考になりました。
大手マイナビグループが運営する 看護師に特化した転職サイト。キャリアアドバイザーの力量も高く、利用者満足度は96%。
・転職先の情報をチェックしてから応募したい方
総合評価 | 4.5 |
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口コミ平均評価 | 4.0 |
編集部評価 | 5.0 |
対応エリア | 全国 |
公開求人数 | 28,000件以上 |
評価: 5.0初めての転職だったため、一人ではなかなか良い求人を見つけることができませんでしたが、『マイナビ看護師』さんが私の条件に合う求人を沢山紹介して下さり、希望通りの病院へ就職することができました。キャリアアドバイザーの方のアドバイスや対応が早く適切で、内定を頂けるよう共に頑張って下さり、とても心強く助けられました。私のように転職活動に慣れていない方に是非使ってほしい転職サイトです。
- マイナビ看護師の口コミと評判
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看護業界を熟知していて、希望に沿った求人を紹介してくれました30代/女性
評価: 4.5求人の質量共に十分だと思います。またカウンセラーの対応も迅速です。看護業界について熟知していて、『マイナビ看護師』の方はこちらの希望に沿った求人を紹介してくれます。またヒアリングにかなりの時間をかけて、重要な点はきちんと確認する念の入れようです。離職率を下げようという試みを随所に感じます。
転職に関しての相談会もあり、きめ細かいアドバイスがもらえました。基本的に離職率の低い求人しか紹介しないという方針なのもうれしいです。
看護のお仕事(https://kango-oshigoto.jp/)
レバレジーズメディカルケア株式会社が運営する転職サイトです。こちらは対面での相談は行っておらず、全てLINEや電話で求人や見学・面談日程の連絡を行っていました。
わたしは看護のお仕事で履歴書や職務経歴書の添削をしてもらいました。履歴書や職務経歴書を写真に撮って送ると、アドバイスや改善点が返ってくるので、家にいながら転職活動を進めることができとても便利でした。面接対策は電話で行うことができます。
看護のお仕事は、月間登録者数20万人以上を誇る、国内でも有数の看護師転職サイトです。 アドバイザーによる手厚いサポートに定評がある。
・手厚いサポートを受けて転職活動を行いたい方
総合評価 | 5.0 |
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口コミ平均評価 | 4.5 |
編集部評価 | 5.0 |
対応エリア | 全国 |
公開求人数 | 110,000件以上 |
評価: 5.0年齢が上がると体力的にも新しい環境が大変そうなので、今のうちに理想の環境を整えたいって思って転職を考えました。『看護のお仕事』は対応が早かったし、細かい質問もちゃんと病院側に失礼なく聞いてもらえたので、忙しい中でも転職がスムーズにできたと思います。今は夜勤も入っていますが、もし結婚・出産をしたらそれに合わせた勤務に変更もできるらしいのでずっと長く働けそうです。
- 『看護のお仕事』の口コミと評判
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子育て中のママに優しい30代/女性
評価: 4.5シングルマザーになって1年。子供の将来のことを考えるともう少し稼ぎたい。そこで、院内託児所があり、待遇の良い病院を探して『看護のお仕事』に登録しました。キャリアアドバイザーの方は、自分が求めていた情報よりもっと詳しく、子育て中の看護師さんの人数や、急なお休みへの理解などの子育て環境を教えてくれました。給与は前より少し上がる程度ですが、育児補助と家族手当など合わせると安心できる額になり、非常に満足しています。ありがとうございました。
実際に利用してよかった転職サイトは?
「マイナビ看護師」と「看護のお仕事」、どちらの転職サイトも丁寧な対応でとても好感がもてました。求人先に直接言いづらい給与や募集条件についても確認してくれるので、求人同士を比較する際に役に立ちました。
転職サイトを利用する前は、転職サイトから何度も電話がかかってくるのでは、という不安がありましたが、実際は2社ともLINEでの連絡が主なので自分が都合のよいときに返信することができます。
働きながら転職活動を行うのは、想像以上に大変です。求人検索や見学・面接日程の調整などを転職のプロである転職サイトに任せることで、比較的余裕のある転職活動を行うことができたと思います。
今の仕事が忙しい方、転職が初めての方は転職サイトの利用をおすすめします。
転職活動中に失敗したなと思うことはありますか?
転職活動中の失敗談を紹介します。
1:見学の予定をいれすぎる
興味のある求人はとりあえず全てみてみたい、と思い見学の予定を多くいれていました。しかし、ただ見学といってもスーツを着て初めての場所へ行くことは想像以上に疲れます。また見学をすると「何か質問はありますか?」と必ず聞かれるため、毎回質問内容を考えなければなりません。
見学は確かに実際の現場をみることができますが、あまりにたくさんの見学予定を組むと、履歴書や職務経歴を書いたり面接練習の時間を確保することができません。見学は本当に必要と感じたものだけ行くようにしましょう。
2:夜勤明けでの面接
面接の日時調整は転職サイトが行ってくれます。仕事が休みの日に面接日程を組もうとしたのですが、調整がつかず夜勤明けで面接をしたことがありました。
その日は残業があったため朝の10時に仕事が終わり、帰宅後すぐに面接会場に向かいました。面接中は頭が全く働かず、質問とずれた回答をしてしまいました。万全の状態で挑めるよう、無理のない面接日程の調整を行いましょう。
転職に成功できた要因とは
転職の成功要因について紹介します。
1:退職意思は早く伝える
転職先が決まっていなくても、転職を決めた時点で職場へ退職の意思を伝えることをおすすめします。退職をする場合は1ヵ月前に伝えましょう、としている病院・企業は多いですが、決まった期限より早めに伝えると引き継ぎが楽になります。
退職の意思を伝えてから退職までの期間が十分にあると、慌てずに引継ぎを行うことがき、さらに職場のスタッフの心の準備もできます。いきなり全スタッフに言うのではなく、看護師長や主任などの管理者から徐々に伝えましょう。
2:優先順位をしっかりつける
転職の求人を探す際に「とにかく高収入がいい」「残業がないところがいい」「土日休みがいい」など希望条件がたくさんでてくると思います。その中でも自分にとって絶対に曲げられない条件や妥協できる条件を明確化しましょう。
そうすることでたくさんある求人から自分が望むものを正しく選択でき、ぶれずに転職活動を行うことができます。ひとによって仕事の条件に何を求めるかは違います。「なぜ転職をしたいのか」という原点に戻って考えると優先順位をつけやすくなります。
志望動機はどう考えましたか?
まず、企業の理念と自分が仕事で大切にしていることを照らし合わせました。さらに一致する内容を広げ、自分がその職場でできること、やっていきたいことを書き出しました。
また転職サイトから志望動機に入れたほうがよいワードを教えてもらったり、今までの経験を活かせる部分についてアドバイスをもらい、それらを参考に志望動機を考えました。
転職活動を始めてから転職決定までにかかった期間は?
転職活動を初めてから2ヵ月程で転職先が決まりました。求人が多いとされている7月~8月に転職活動をしたので、条件に合う求人が多くみつかり早く決まったのではないかと思います。
他に求人が多くでる時期は、2月~3月と12月といわれています。転職活動を最短化したい方はこの時期に行うことをおすすめします。
転職した後から現在の仕事について
わたしは転職サイトを利用し、大学病院から保育園へ転職をしました。転職して実際どうだったかについて紹介します。
転職先の病院(保育園)での仕事は?
子どもの健康管理、保育補助、保育園の環境整備、保護者対応、職員の健康管理が保育園看護師の主な仕事内容です。大学病院とは医療行為をほとんど行わないことが大きな違いです。
「病院と保育園ではギャップを感じると思います」と転職サイトからアドバイスをもらっていたこともあり、仕事内容が大きく異なっていても違和感なく仕事をすることができました。もし転職後に悩むことがあれば、転職サイトへ働き方の相談をすることもできます。
転職後の給料は上がりましたか?
保育園看護師の月収は20万~30万程度です。保育園看護師は夜勤手当がないため、大学病院で働いていた時よりも給料は下がりました。しかし残業がなくなり、プライベートの時間を十分に確保できるようになったのでQOL(クオリティ・オブ・ライフ)は向上しました。
給料は転職をする上で多くの方が気にする条件かもしれません。前の職場とどのくらい給与の違いがあるかを転職前に知ることは重要です。転職サイトを利用すれば、看護師手当やボーナスの目安額など細かな給与明細を知ることができます。
転職を考えている看護師さんへのアドバイス
転職は求人を探すだけでなく、面接・見学日程の調整や、履歴書・職務経歴書の記載、面接対策、内定辞退などやるべきことがたくさんあります。
仕事が忙しい人、転職が初めての人は転職サイトを上手に利用して転職活動を行うことをおすすめします。転職サイトを上手に利用するためには、自分が何を1番に優先するかを考えることが大切です。
優先順位をつけることでぶれずに転職活動をすることができます。悩んだときは「なぜ転職をしたいのか」という原点に戻ってみましょう。自分が転職に何を望むのか明確化にすることができます。