看護師経験を持つ方が、ライターとして活動するのが珍しくなくなってきたなと感じる昨今、本メディア『キャリズム看護師』でも、多くの看護師ライター様に寄稿いただき、感謝しております!
看護師として働いてきた中で、現場を知っている看護師ライターだからこそ、深い知見と経験から書ける、本当に役立つコンテンツを発信できると、日々感じております。
今回は、そんな看護師経験を活かしてライターとしてご協力いただいている、『たかつじまゆさん 』に『看護師ライター』のお仕事の様子やなどをお聞きしましたので、ぜひ参考にしてください。
一般的に、看護師は給料が良く自由のきく職業だと思われがちです。
しかし、体調が崩れやすい夜勤勤務をし、想像以上にストレスのかかる仕事内容をこなした上での話です。
私自身、新卒で働き始めた大学病院では、通常の会社勤めの人よりはるかに上回る給料をもらっていました。
そのような給料が多い状況であっても辞めたいと思う理由は様々です。
現在、看護師として辛い思いをしながら働いている人にとっては、ストレスフルな状況から抜け出し、自分の好きな時間に仕事ができるという「ライター」という職業はとても魅力的ではないでしょうか?
この記事では、私自身が看護師からライターになった理由やライターとして活かせる経験、また現在のライターとしての給料や過ごし方についても紹介していこうと思います。
この記事の内容
看護師からライターになろうと思ったキッカケは?
まず、看護師からライターのなろうと思ったキッカケについてです。
私の場合は、そもそも「ライターになろう!」と思って仕事をし始めたわけではありません。
しかし、看護師として魅力的に感じた部分とライターとして魅力を感じた部分は同じであると考えています。
まず、ライターという仕事を知ったのは、友人がライターとして仕事をしていたからです。
魅力を感じた点としては、
- 好きな時間に好きな場所で仕事ができる
- 自分の発信が誰かの役に立つ
- スキルを磨けば磨くほど、成果が報酬として返ってくる
があります。
私は、看護師になった理由の中のひとつに、「どのような場所でも需要があり、仕事ができる」というものがあります。
自分の結婚した人が転勤したとしても、何かの都合で引っ越すことがあっても。
また働きたいと思える場所で働き始めることができるというのが看護師としての魅力の一つでした。
ライターも看護師と同様、どのような場所でもパソコンとインターネットさえあれば仕事ができます。
ライター業に活かせる看護師経験とは?
ライター業に活かせる看護師経験について紹介していきます。
結論から言うと、無駄な看護師経験はひとつもありません。
私自身の経験全てが、ライターとして役に立っていると思っています。
看護師経験を言語化し、誰かにわかりやすく伝えることができれば良いです。
その中でも、私自身の看護師経験で現時点でライターとして使えているという経験をピックアップしました。
看護師の転職経験
ライターの案件として一番多いのが転職についてです。
現在、看護師の転職だけでなく他の転職についての記事も執筆することがあります。
転職関係の記事は、転職したことのある人が執筆すること良い記事になります。
なぜなら、自分自身の転職活動での経験と失敗などを活かすことで読者の目線に立った記事になるからです。
看護師の場合、転職したいと思っている人も多いため少しでも参考になればと思い、書いています。
看護師での大学病院での経験
大学病院での経験もライターとして役に立っていると思います。
なぜなら、大学病院時代に得ることのできた知識は看護師としてもかなり多いと思うからです。
大学病院という分野は、高度医療を取り扱う特殊な仕事です。
通常では、知らないような用語や知識などが多く飛び交う職場であったためより深い知識があります。
さらに、大学病院時代は学習会などが多くあったため、その際に勉強したこと(薬剤や医療機器)もライターとして役に立てていると思います。
看護師での糖尿病内科での経験
私は、糖尿病内科での勤務経験があります。糖尿病は、生活習慣病と言われており現代人にとっては興味関心が高い分野です。
そのため、インターネット上でも「糖尿病」関連の記事は多く取り扱われています。
糖尿病内科で働いていた時の知識を使って健康や美容に関する記事も執筆しています。
看護師寮での生活
ライターとして、寮についての記事を執筆した経験があります。
私は、大学病院時代に寮で生活をしていました。
新卒で看護師になろうと思った時に、「寮に入るか悩む」という人は多いです。
そのような看護師のために、寮生活でのエピソードやメリットとデメリットについても記事を書きました。
看護師の中でも全員が寮に入るわけではないため、貴重な経験だったと考えています。
【番外編】電子カルテの操作
全く関係ないと思われがちですが、電子カルテでの操作が意外と役に立っています。
なぜなら、ライターはパソコンで文字を打つ作業が必要になります。
ブラインドタッチができるようになったり、パソコンの使い方に少し強いだけで作業効率が格段に上がります。
いちから勉強し直すのも良いですが、それなりに時間と労力がかかりますよね。
電子カルテでパソコンを日常的に使っていた経験が役に立っていると思います。
看護師ライターになるまでに行ったことは?
ライターになるまでに行ったことは3つあります。
- クラウドソーシングの登録
- ブログの執筆
- 講座に通う
ライターになるまでにやったことについて、時系列にして紹介していきます。
私はこの3つのことをライターとして仕事をするまでにやっておいて良かったと思っています。
看護師ライターになりたいと思っている場合はぜひ参考にしてみてくださいね。
1:ブログを立ち上げ、更新する
まずひとつめが、ブログの立ち上げと更新になります。
・文を書くことに慣れることができた
・ブログ執筆をしているということが経歴のひとつになる
・クライアント(取引先)にどのような文を書ける人か知ってもらえる
まず、ブログを更新することで、文を書くことに慣れることができました。
ブログの立ち上げと更新自体は、「ライターになりたい」といって始めたわけではありません。
なにか情報発信をしていきたいと思ったために始めましたが、文を書くことが苦痛ではなくなるため、良い経験だったと思います。
次に、ライターとして案件(仕事)を取り始めようとする際に、ブログを持っているととても有利であると考えます。
なぜなら、記事を実際に書いている人として見なされるため、「ライターとしての経験なし」ではなく、「文がかける人なのかもしれない」と思ってもらうことができるからです。
また、ブログの記事は自由であるため人となりがでます。
どのような記事を書ける人なのか、見定めてもらうためにも良いプロフィールのひとつだと考えています。
2:クラウドソーシングの登録
ブログの立ち上げと更新をしばらくした後に行ったことが、クラウドソーシングの登録です。
クラウドソーシングとは、仕事を発注したい人と、仕事を受注したい人をオンラインでマッチング・仲介する場所になります。
記事を執筆して欲しいと思っている人が、集まり仕事を発注しているため、ライターとしての仕事を獲得するオンライン上のサービスと思っていただけたらいいです。
有名なクラウドソーシングは、
- クラウドワークス
- ランサーズ
があります。
私自身はどちらも登録し、仕事の受注はクラウドワークスから得ることができました。
どのライターも、初めはクラウドソーシングから仕事を受注し、ライターとして働きはじめます。
登録は無料であるため、ライターとして活動することを考えている場合は登録だけでも済ませておくことをおすすめします。
登録することで、どのような仕事が依頼されているのかも見ることができるので一緒にチェックしてみてくださいね。
3:田舎フリーランス養成講座へ通う
最後は、田舎フリーランス養成講座に通うということです。
私の場合は、「田舎フリーランス養成講座」というものに1ヶ月間通うことで、ライターとしての知識を得ました。
具体的に、
- プロフィールの書き方
- 仕事の提案の仕方
- 記事の書き方
- ライターとしての基礎知識
など多岐に渡ることを養成講座で取得しました。
もちろん、独学でライターになることもよいです。
しかし、独学に比べて、成長速度がかなり早いため、時間とお金が許すのであれば誰かから教わるということを検討してみてください。
現在は、様々なライター講座も幅広くあるため自分にあったものを見つけてみてくださいね。
看護師ライターとして案件獲得の為にやっていることは?
看護師ライターとして、案件獲得の為にやっていることは3つあります。
クラウドソーシング上で様々な案件を提案する
先ほど紹介したクラウドソーシング上で様々な案件に提案することです。
なぜなら、ライターとしての様々な記事を執筆するということが案件獲得しやすくなるからです。
まずは、「看護師」や「医療系」といった分野だけでなく、様々なジャンルの記事に提案をだしてみてください。
どうしても執筆することはできないであろうと思う分野以外は積極的にチャレンジすることをおすすめします。
そもそも、看護師ライターとしての記事は、ライターとしての案件の中の一部でしかないです。
まずは、記事をたくさん書いてライターとしての技術や知識を身につけることで、看護師としての案件も通るようになっていきます。
私の場合、ライターとして初めて執筆した記事は「恋愛系」でした。
現在も看護師とは関係ない記事も執筆しています。
SNSや検索で「ライター募集」で検索する
クラウドソーシング上以外での案件獲得のために、SNSやインターネット上で「ライター募集」と検索します。
クラウドソーシング上にしかないと思われがちですが、公式のホームページにて「ライター募集」と掲載しているメディアもあります。
クラウドソーシングを使わないデメリットももちろんありますが、見定めることができれば問題ありません。
積極的に、検索してみてください。
様々なメディアを見る・文章に触れる
最後に、様々なメディアを見て文章に触れるということです。案件獲得するためには、ライターとしての技術や知識も必要です。
様々な文章に触れることで、
- 「人にわかりやすく伝える文章とは?」
- 「読みやすい文章とは?」
などといったことを考えることができ、日々勉強になります。
さらには、直営業するメディアを探すこともできます。
書きたいと思える分野のメディアをチェックし、直営業すると案件獲得することができる場合もあります。
直接案件獲得とは関係ないように思えますが、早い段階から様々なメディアを見て文章に触れることをおすすめします。
これから看護師ライターになりたい方へのアドバイス
看護師ライターという働き方について考えているあなたは、看護師としてどうしていいかわからなくなっている部分もあるのではないでしょうか?
看護師ライターは、簡単にはじめられるためまずはチャレンジしてみることをおすすめします。
しかし、ライターとしての知識ややり方なども習得する必要があるため、ある程度の労力は必要です。
さらに、ライターとして稼ぎ続けることも工夫が必要になってきます。
看護師の経験を活かしながら、「好きな時間に好きな場所でパソコンひとつで仕事ができる」ライターを目指してみてはどうでしょうか?